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雪だるまは生きていることが「罰」でしか感じられなくなっていました。
なにせこの雪だるまのいる所には、人間はおろか、動物でさえもほぼ通らないような所なので雪だるまはしんしんと降る雪をただじっと見つめることしかできませんでした。
雪だるまになってどれほどの時が経ったでしょう。長年雪だるまにしっかり刺さっていた枝の手は、強風で少しずつ緩んでいき、しまいにはスポン!と抜け落ちてしまいました。
「いてっ!」
雪だるまは悲しい顔で落ちた枝の手を見つめました。
「どうしたの?」
久々に聞いた人の声に雪だるまは思わずビクッとしました。そこには小さな可愛らしい女の子が雪だるまをじーっと見つめて立っていました。
一体いつからいたのでしょう?枝の手に気を取られていて雪だるまは全く気が付きませんでした。
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