私ってラッキーガール?

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私ってラッキーガール?

 入学式の日は自己紹介と先生紹介、入学の意気込みをプリントに書くくらいで終わった。みんな下校している。私はペンを引き出しに忘れたので取りに戻った。教室には誰もいなかった。急いでペンを取って帰ろうと思い小走りで廊下に出ようと思った。すると「ガラッ」ドアが開く音がしてドアの方を見るとあの林健くんがいた。健くんは「俺、筆箱忘れた」と言ったきりその日はもう二人は喋らなかった。  次の日穂乃果は普通に家を出た。穂乃果は今実家で暮らしている。学校までも道順はもう覚えた。穂乃果の今日の目標は友達を3人以上作ること。学校について自分の教室のドアを開けた。するとたくさんの女子が「日高さんおはよう!」と言ってくれた。このクラスの女子はみんな優しそうな瞳をしている。私はすかさず「おはよう!」と答えた。朝の準備は終わって、さっきの女子たちと喋った。趣味のことや好きな俳優とか好きな曲とか…色々なことを教えて色々なことを知った。朝からもう友達が15人くらいできた。この学園生活、うまくいきそうだぞ!!と思いながら、授業を聞いていた。早速今日できた友達と一緒に帰ることにした。色々な話をしたが、やはり一番盛り上がるのは恋バナだ。私は今まで恋をしたことがない。だからみんなの話を聞くくらいしかしなかった。みんな元彼の話とか好きな人とか今のクラスで気になっている男子のこととか色々聞いた。 次の日、初の体育だった。先生が「クラス全員の心がどのくらい一つになるかわからないからリレーをやるぞ!」と今日の体育はリレーになった。私は一生懸命走った。でも途中で石につまずいて「ドンッ」と大きな音をたて転んでしまった。あのときと同じだな…膝を見ると血がたくさん出ていた。痛いとても痛い痛すぎる!私は泣きそうになった。でもここで泣いたら私のリレーのチームに大きな影響がかかる。それにリレー自体中止になるかもしれない。必死に痛みをこらえた。がもう小さな涙が出てきた。すると誰かがお姫様抱っこをしてくれた。誰かというと…健くんだぁぁぁぁぁもう顔が真っ赤になった。痛いのなんて吹っ飛んだ。っていうのは嘘で、私は大量出血で気絶してたんだって。友だちから聞いた。私は迷惑をかけたなと思ったけどみんな「日高さんがすぐ目を覚ましてくれてよかった」と言ってくれた。私は今度こそたくさん泣いてしまった。幸せすぎる…でも健くんにお姫様抱っこしてほしかったなあ。       すると友達が「次の授業、日高さんも聞くだけ聞いたほうがいいから、男子の中で日高さんをお姫様抱っこする人ー」私は「は?」といった友達は「先生が次の授業大事なことを話すから日高さんも連れてきてね。って言ってたから連れてくことにしたよ!!」私は「でもっ自分で歩けるし!」私は立ってみた「ズキンッ」痛っ無理だと思いベットに戻った。友達は「ね、だからお姫様抱っこをしてもらう運命なんだよ。」といった。それでそれでお姫様抱っこをしたい男子はたくさんいた友達は「お姫様抱っこをしながら変なとこを触ろうとしているんじゃないの〜?」男子は「っっっっっそっそんあことないえすう」とめちゃくちゃ滑舌が悪い声で言った。すると男子はどんどん手を下げた。最後3人だけずっと手を上げ続けていた男子がいてその中のひとり、健くんがいた。ジャンケンで最後決めるそうだ、それで勝ったのは…健くん!私は心のなかでとても喜んだ。  そして健くんが私の体をヒョイッと持ち上げ教室へ運んでくれた。私は自分の席に座って先生の話を聞いた。先生は「今から大事な話をします。今日話すことは、このクラスの代表・副代表を決めることです。代表になりたい人手を上げましょう。」沢山の人が手を上げた。「う〜んじゃあしっかりもので頭がいい林健さんで決定。反対意見はないか?」みんなはシーンとして先生の話を聞き続けた「次は副代表になりたい人手を上げましょう。」私は手を上げただって健くんが代表だもん。「じゃあ〜林さんと仲が良さそうな頭がいい日高穂乃果さんで決定。反対意見はないか?」みんなは「賛成!」「賛成!」としか言わない。「てことで、代表は林さん副代表は日高さんで決定しました。」たしか代表の仕事はクラスの意見をまとめて学年に発表したり色々なことを動かしたりする人、それで副代表は代表が休んだときに代わりになったり副代表の手伝いをする、重要な役目。「頑張るぞっ!」私は小声で言った。すると横から健くんが「一緒に頑張ろうね。」と言ってきた。私はとてもドキドキした。  そんなことよりこれから副代表として頑張らないと!
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