受験本番であったあの人は

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受験本番であったあの人は

 私はどこにでもいる中学3年生受験勉強中の日高穂乃果(ひだかほのか)、今私が受験しているのは海沿いにある海王学園だ。  中学生活は特になにもない平凡な毎日で、彼氏はいまだに一度もできたことがない。受験本番は4日後だ。自信はそこそこある。  とうとう受験本番の日だ私は緊張して、もう人の話など聞くことができないくらいだ。ペンギンみたいな歩き方でテストをする椅子に座ろうと自分の席の方へ少しずつ歩いていく、「ドンッ」同じく受験生の背の高い男子に緊張しすぎてぶつかってしまったうえに転んでしまったので、私は怒られるっと思いながらぎゅっと目をつぶった。だがおかしいことになにも怒る声は聞こえない。そっと目を開けると顔の目の前には私の超絶タイプの優しそうなイケメンがいたのだ。そのイケメン君は私にそっと手を伸ばし、優しく「大丈夫?」と心配してくれたのだ。  私はテンパって「だだだっ大丈夫ですっ」と走って逃げてしまった。  私は一生懸命今までの1年間の努力を発揮した。なんと受験は合格した。あのイケメン君もどうやら合格したようだ。「あのイケメン君と同じクラスになれたらなあ」私はそう心のなかで思った。 そして入学式、無事終了した。私は前の受験のようにトラブルは起きなかった。それより一番気になるのはクラスにあのイケメン君がいるかどうかだった。そして教室へ入って自己紹介の時間がやってきた。40人学級で私は出席番号29番だ。そして28番の自己紹介だもうすぐ私の番だぞ!!と思っていたが私は気づいた。心の声「っっちょっとちょっと28番の林健(はやしけん)ってあのときのイケメン君じゃん!!てか隣の席だし!!」そう考えている間に私の順番だ。「日高穂乃果です。趣味はピアノを引くことと手芸です。」ふぅちゃんと言えた。それより心臓の音がヤバい。もう他の人に音が聞こえてしまうくらい大きくドクドクいってる。  これから先私は大丈夫かな?これから大変なことがいろいろありそうだ。
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