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「ま、まぁーって待って!!ちょっと落ち着こうぜおじさん達!!」
「そうそう一旦考え直して!!ウソです俺達めちゃくちゃ使える人材です私は金の成る木」
「じゃあな、ガキども」
抑揚の変わらない乾いた笑みを浮かべ、2つの銃声が静かに、無情にも火を放った
パンッ
パンッ──────────、
▫️▫️▫️▫️▫️
「はあ、はぁ、…っ、どこいったんだよあのバカ」
時刻は深夜11時過ぎ。いくらなんでも遅すぎるルームメイトの帰宅に胸騒ぎを覚えた慎は寮長にワケを話して校舎の方に向かっていた。
「ダメだ、慎。こっちにもいない……!!」
「森の方にも行ってないみたい」
天と天堂とは先程すれ違った。
二人共佐野がまだ寮に戻ってないことを伝えると心配して(特に天が動揺して)一緒に探すことになった。
正直探す人手は多い方がいいのだが、こうも佐野の姿が見えないと段々と慎の中での漠然としていた不安がよりはっきりと現実味を帯びてくる。
もうとっくに後夜祭も終わり騒ぎ疲れた学生たちは寮へと戻っている時刻だ。
どこかで居眠りしてるならいい。一発殴るけど
けれど脳裏に先程からよぎるのは、親睦会で死にかけたり、生徒会メンバーとの旅行中に襲われかけたあいつの事で━━━━━━━。
……正直、まったくあいつの最近の運勢を信じられない。
「俺はもう少しあっちを探してくる」
「じゃあ俺は体育館のほう見てくる!!」
「俺も行くよ」
今日何度目かの呼び出し音を鳴らす。
なにぶん無駄に広すぎる学園だ。
3人で顔を見合せしらみ潰しに探しに行こうと足を伸ばした、その時
「櫻葉」
呼び止めたのは、生徒会長─ 東堂先輩だった
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