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「そこまでだ悠樹。気持ちはわかるが…」
「頼むからとめてくれるな」
俺は俺の責務を全うする!!!さっさと慰謝料寄越せや色男!!ww
「…ねぇ悠樹。まだ気づかない?」
「?気づいてるよ。あんたは図書室で俺を眠らせた___」
「違う。僕が思い出して欲しいのは、それ以前の記憶」
それ以前?何言って…
「僕だよ、悠樹」
ゾワッ━━━━━━━━━━━━!!
色つきメガネの奥の瞳が俺に笑いかける様子に何故か身震いがした。
分からない?いや、俺は知ってるはずだ。
この表情
この雰囲気
この視線
まさか━━━━━━━━━━「よ、……」
「見つけた」
低く心地よい声が、突然そこに投下された。
バンッ!!!っと大きな音を響かせて前方の扉が勢いよく開くと、そこにはよく見なれた男が一人立っていた。
「……………………慎?」
「悪ぃ、遅れた。」
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