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第2話 少年たちの真実
すると、1人の男の子が喋り出した。
「えっと…ぼくたちはポロファイ帝国に反抗しようとして家出したんです。」
「それで?」
「よくこういう廃工場とかに忍び込んで武器を盗んでいたんです。」
なるほどそれでこんな大量の荷物を運んでたんだな。
「ごめんなさい」
3人は頭を下げた。
「まぁ構わないけど。もうこんなことすんなよ。」
「はーい」
すると、向こうから女性が出てきた。
「もう!心配したんだから!ユウキ!ハルキ!さぁ帰るよ!」
「ありがとうね。こんな家出息子を保護してくださって。」
「いえいえ。ぼくもさっき見つけたばかりなんです。」
3人のうち2人は、母親に連れられて帰っていった。
でももう1人は?
「なぁ、お前。両親は?」
「両親はポロファイ帝国に攫われた。だからオレ1人さ。」
きっぱりというんだな。
「なぁ、よかったら一緒に来ないか?」
「え?」
その刹那、どこかで爆発音が聞こえてきた。
「逃げろ〜!ただいまこの街にポロファイの重装歩兵の軍団がイングラに行くために襲来したぞ〜!早く逃げろ〜!」
「何!?イングラだと?クソッ!オレが重装歩兵を全て倒してやる!故郷、イングラには指一本触れさせん!」
「君!逃げてくれ!」
「わかった!」
しばらく走っていると、重装歩兵を見つけた。うようよいる。
「魔法!エターナル・ファイア!!」
手の先から幾何学文様が出てきた。そして炎が重装歩兵を燃やしていく。
「敵襲か?」
1人の男が出てきた。
片目が髪で隠れていて、さらに見えてる目には傷が付いている。
「おや?魔法か…」
「貴様、あの種族だな。」
「よくわかったな!」
「あぁ。オレサマも同じだからな。」
「何!?」
「オレサマの名はザ・ファントム・カイザーだ。まぁファントム一族の族長だな。」
「てことは…」
「そう、魔法が使えるんだよ!」
「闇に呑まれろ!ダーク・ライフ!」
すると奴の手のひらから幾何学文様が現れ、黒い光が出てきた。そしてオレの体を包んでいく。
「馬鹿な!魔法の出し方はフレイム一族しか知らないはず…」
「お前の一族の中に教えた人物がいるのかもな!」
「クソッ!魔法エターナル・ファイア!」
この魔法が、黒い光を消した。
「なかなかやるな。」
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