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第3話 決闘
「やられてたまるか!」
オレは、魔剣召喚の構えをとる。すると、奴も同じ構えをとった。
「魔剣召喚!煉獄剣 フェニックス!」
「魔剣召喚!煩悩剣 ディアボロス!」
オレの剣は燃えるように赤いが、奴の剣は漆黒の夜のように黒い。
「魔法。ベルゼブブ・ダーク!」
奴の剣の先から幾何学文様が現れ、悪魔が姿を現し、黒いビームを放つ。それに負けじとオレも魔法を使う。
「魔法!不死鳥の業火!」
オレの剣の先から幾何学文様が現れ、不死鳥が姿を現し、赤い炎を放つ。2つのビームがぶつかり合い、重装歩兵たちがブッ飛んでいく。
そして、2つのビームが同時に途切れた。2人とも、息を切らしている。
「はぁはぁ…なかなかやるな。」
「そっちこそ。」
はぁはぁ、まずいな…あと一発でもぶつけられたら終わるな…
「もう体力の限界か?これで終わりにしよう!フレイム一族の者よ!」
「やば…」
奴がベルゼブブ・ダークを放とうとした時、何かが鳴った。
「チッ!なんだよ!」
奴の無線が鳴っていたのだ。
奴は無線機を口に当て、喋っている。
「わかった。すぐ行く。」
奴は無線機の電源を切ってこう言った。
「勝負はお預けだ。だが次会う時は命はないと思え!」
こう言って、オレの前から消えた。
「あぁ…危なかったな…」
重装歩兵の姿はもうなかった。
「助けてー!誰かー!」
あの声は、両親のいない子供!
「大丈夫か!」
見ると、重装歩兵に捕まっている。
「あ!魔法が使える兄さん!」
「重装歩兵よ!子供を離せ!」
まぁ重装歩兵は喋れないんだけど。
重装歩兵はギィギィいっている。もう寿命だな。
「煉獄剣 フェニックス」
「火球!」
情けをかけて、一番弱い魔法をかけた。
重装歩兵はバラバラになっていく。
解放された子供は、真っ先にオレの方にきた。
「助かったよ!やっぱりぼく、一緒に来るよ!」
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