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「運、良いだろ?
お前が成瀬の知り合いなら、もう俺は手を出せねぇな、って」
二葉さんがそう言うと、そうですか、と、ちょっと須田は安堵している。
「つーか、もし、またあの女と話す事があれば。
もう俺は辞めておけ、って言っておけ。
だから、お前が俺の女に手を出した事も、もうとやかく言うつもりもねぇし」
なるほど。
女性関係のトラブルか…。
「もう、あの子とは二度目はないと思います。
そういえば、あの子言ってました。
永倉さんに好きだと言ったら、怒らせたって」
「ああ。
だから、あの女、うちの組の奴と二人で滅茶苦茶に輪姦してやった。
そしたら、俺に泣きながら謝ってたな。
もう俺の事、好きだとか言わないって」
私は動揺からか、手に持っていた麦茶の入ったグラスを落としそうになった。
この人、胎教に悪い。
お腹が張って来た!
「なに?二人で恋バナ?」
成瀬は能天気で。
「ま、んな感じだ」
その二葉さんの言葉に、須田も頷いている。
「にしても、成瀬。
お前はこういうのが好みか?」
そう言って、二葉さんは私に目を向けた。
「そうです。
マジで惚れてて」
その成瀬の言葉に、結婚している今でも、ドキドキとしてしまう。
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