25人が本棚に入れています
本棚に追加
「そうそう、面白い場所だよ、…だから、行こうぜ。ここもおまえにとって、初体験だな…」
俺が爽に向かって頷き、二人で入口のところに差し掛かると、
少し前に、男女のカップルが立っていた。
なんか、そのうちの男がデカい画面みたいなのをいじっていて、隣にいた女が不意に、ひっそりと俺らを振り返る。
んで、その女が、なぜだか一瞬ギョッとしたような顔をして、すぐに前を向く。
その後、隣の男にひそひそと話したかと思ったら、男も俺らをチラ見する…。
??? なに …??? なんか、俺ら、変…?
二人が行ったところで、爽が「俺、機械操作してくるから、ここで待ってろ」
「う…うん…」
俺はさっきの女の態度を少し不可解に思いながらも、返事をして、エレベーター下のところで、素直に爽を待つ。
「さ…行こうぜ…?」やけに爽の顔がご機嫌だ…
「ああ…」
なんだか、わけがわからない気持ちを抱えながらも、俺は爽に続いた…。
最初のコメントを投稿しよう!