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「え…？普通に…部屋…なんだ…」
俺はなんだか、拍子抜けしてしまう。
カラオケやゲームセンターとか、そういう類のものが広い空間に並んでいるのかと思っていた…。
「ああ…そうだ…おまえ、初めてだもんな…アミューズメントパークとはいっても、普通にホテルの一室なんだよ？」
爽が部屋に入るなり、俺を振り返る。
「ふーん、そっか…」
俺は正直、少し残念に感じた…。
想像していたような明るい店内でもなく…なんか、普通にホテルの一室…明るいどころか、むしろ照明はかなり暗め…
なんか、異常にデカいベッドが…中央に、でーーんと…
とはいえ、ドラマとか雑誌でしか見たことがないホテル内の部屋自体は、初めてで…
それはそれで、経験か…と、思うことにする。
「ナツ…喉、かわかないか？…っていうかおまえ、腹…減ってたりする…？」
爽が部屋に入るなり、そのどでかいベッドにぼすんと音をたてて座り、長い脚を組んで俺に尋ねる。
お腹…？
さっき、映画館でポップコーンを食べただけだが、結構お腹に溜まってしまった…。
まあ、あまり、空いてはいないな…
しまった…
こんな楽しい場所に来るとわかっていたら、
もっと抑えたのに…
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