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俺は自分の淫らな気持ちを目の当たりにして、泣きそうになりながら、爽を振り返る。
「…ん…? どうした、ナツ…?なんか、涙目… うるんでるぞ…?あー… もしかして…」
爽がニヤリと笑う…。
「もしかして、やっぱり… 俺とシタイのか…? 気持ち良くしてくれって、思ってたりするとか…?ふふ…」
「… … 」
いつもの俺なら…ここで、あほか…馬鹿…誰がだ!…なんて…憎まれ口を叩いたりするのに…
この日の俺は…どうかしていた…
「… シタイ… 欲しい … 」
驚いた顔で、俺を見る爽…
その眼に、男の欲望の光が宿る…。
「…ナツ…おまえ、今日はどうした…?
欲しいって…何が…?はっきり言ってみろ…」
ニヤリと意地悪な顔で笑う爽…
きっと爽はわかってて、やってる…。
「… 欲しい… 爽の… が…」
「俺の… これ…?が、欲しいって…?」
爽が、自分のそこをゆっくりと指さす…。
俺が…こくんと素直に頷いた途端…
「んぅっ… ん…」
俺の唇は、すぐに爽に強引に塞がれ、
再び、ベッドに押し倒されていた…。
ああ… 俺…もう、…ダメだ…
完全降伏…
俺はゆっくりと、目を閉じた…。
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