ナツ.side

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ナツ.side

俺と爽は、そのラブホとかいうホテルで、時間いっぱい映画やゲームを楽しんだ後、自宅に向かった。 「あーー、今日一日、なんか楽しかったな。猫カフェにも行けたし、映画館にも…ホテルにもな…ナツ…」 爽がキッチンで珈琲を淹れながら、俺に笑いかける。 「…ホテルは別に…ってか、映画館にしろホテルにしろ、俺をだましやがって… あーー思い出しただけで腹が立つ…映画館でばれたら俺、超恥ずかしいことになってたじゃん…。」 俺が苦情を述べながら爽を睨みつけると、爽はニヤニヤと笑う。 「まあまま、イイじゃん…人生勉強だと思ってさ… それにしてもナツ…おまえってさ…感じやすいのな…」 「はあっ…!? てめえ、何…言ってる…」 「だってさ…マジで俺が触るとこ全部、いちいちおまえがあんあん反応してくるから…俺も余計に虐めたくなっちゃうじゃん…元は犬のくせに、色気あり過ぎだろって… くくっ…」 「う…うるっさい…馬鹿… もういいから、早く珈琲くれよ…っ」 「はいはい、お客様~~かしこまりました…」 カタンと音を立てて、爽がいまだにニヤニヤしながらも、珈琲カップをテーブルに置いてくれる。
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