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Prologue
キラキラの衣装を着て、舞台の上で推しが踊っている。熱くてまばゆい照明に照らされその歌声に客席から歓声が上がる。
その推しの隣で、なぜか私も男性アイドルとして踊っている。王子様のような衣装を着て、客席に手を振る。
「優、こっち見ろ」
推しと至近距離で目が合う。保たなければならないのにキャラが吹っ飛んでしまいそうだ。
声優。今特に熱い分野であるこの職業はアニメのアフレコや洋画の吹き替えのみならず歌やダンスもこなす事がある。
私は、「イケメン若手男性声優」に転生してしまった。どうせ転生するなら「推しの彼女」でも良かったな……。そもそも、なぜ男に転生してしまったのか……。
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