おめでとう〜あい・うぃる・おーるうぇいず・らぶ・ゆー〜

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 「…だから、ひろ君。どうして、さっきから怒っているの?いい加減、ご機嫌を直して欲しいなあ」  この声は…、知季くん。弟の弘也くんも、一緒にいるようです。襖の隙間から確認できましたが、どうもお隣は客室でなく…。いわゆる、布団部屋?みたいです。こんな所にいたなんて、探しても見つからないはずですね。声をかけるか、迷いましたが…。何やら、混み入った話をしているようで。  「だってさ、とも兄。さっきあの、たつみとか言う人にデレデレしてたじゃん。赤ん坊の頃に会ってたって聞くけど…。おれ達、あんな人の事覚えてないのに」  「デレデレだなんて…。8年前と変わらない姿で失踪から戻ったなんて、小説のネタに使えるかと思って。それに、ぼくは彼のことうっすらと覚えていたから。話しやすいし、優しくて良さそうな人じゃない?」  「何だよ、やっぱデレデレしてるじゃん。とも兄がそうやって、誰にでもいい顔してるから心配で。おれ、おれ…。ずっと前から、とも兄の事が好きなのに」  おおっとーーー!?これはーーー!?
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