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彼らに悟られないよう、変わらず小声で話しかけました。
(み…、みな君。聞いた?今の…)
(ああ…。「○○兄」って呼び方も、何か響きがエロくていいな。おれも、これから兄貴のこと「たつ兄」って呼ぶ?)
(そうじゃなくって!こ、これは…。生でお目にかかる、近親ショタBLだよ!ぼく達だけは、他人の事言うなって話だろうけど。ってかぼく、当て馬と言うか噛ませ犬みたいな扱いされてる?)
(いいんじゃね?兄貴の人生でも、きっと色んな人を当て馬にしてるだろうから。まあ、意味ありげなショタが二人も登場した時点で何か起きるだろうなとは思っていたぜ。ここは親戚として、二人の恋路を生温かく見守ってやろうじゃん)
(う、うん…。でも、具体的にどうすればいいんだろう。弘也くん、何だか激おこ状態だし。ここは、ぼく達だけでなく腐女子のアドバイザーが必要じゃない?クラスメートの、ミワさんにLIMEしてみようか)
(じゃあ、おれも須崎さんに…。でも、今日は産貿ホールでイベントなんだっけ。多分、返信来ないわ)
ああ。ぼくの方もミワさんから返信来ないし、どうしよう…。と思っていると。後ろから声がかかりました。やはり、隣に漏れないように小声でしたが。
(話は、すべて聞かせてもらったわ)
あ、あなたは…?
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