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友情リバイバル
青春とは、恋愛やら部活動やらに勤しんで今しかできぬ時間を謳歌することである!――みたいな風潮がある。
私から言わせると“うるせえ、ほっとけ”といったところだ。なんで中学生だからって、恋愛か部活を頑張ってないと青春してないなんてことになるのか理解に苦しむ。大体、恋愛なんてしたいと思ってできるものではないし(好みの相手がいなけりゃそりゃ恋愛には発展せず、いたところで両思いになれるかどうかの半分は運だろうに)、部活だって強制ではない。面白そうだなーと思う活動がひとつもなかったら、帰宅部になってもいいし幽霊部員でまったりしてもいいではないか。実質強制というわけでもないのだから。
まあ、何故か部活をやってないと内申が下がるみたいな噂があるせいで、私も渋々文芸部に籍だけは置いている身である。週一の活動も出たり出なかったりする幽霊部員に、果たして意味があるのかは定かでないが。
専ら、私が早く帰りたがる理由は決まっている。友達と、流行りのオンラインゲームをしながらネット通話をして楽しむためだ。一緒にゲームをしながらネット回線で会話するので、相談しながらミッションをクリアすることも可能なのである。飽きたら学校の雑談や勉強の愚痴もできる。少々ネットやりすぎだと親には苦言を呈されているが、テスト期間でもない時くらい自由に時間を使わせてほしいものだ。何も宿題がある時に、放り出して遊んでばかりいるわけではないのだから。
「カナコカナコカナコ!ジノカイサーが今夜湧くってまじ?」
今日も今日とて、部屋で友人のカナコとゲームをしながらのんびりとお喋りを楽しんでいる最中である。パソコンの画面は二窓の状態。片方でゲームを動かし、もう片方でSkypeの画面を出しているといった具合である。
私達が今楽しんでいるのは、ファンタジーハンターというゲームだ。王道の、異世界でモンスターを狩って素材を集めたり、ミッションをこなしたりということをするゲームである。
「超レアじゃーん!時間はいつなわけ?」
『それがさー伶奈、八時なんだって。そりゃ、運営的にログイン率高いのその時間なんだろうけど、私達的には結構きつくない?』
「きつい!Wi-Fiも動きづらくなる時間だしー!……でもなぁ、ジノカイザーは惜しいよなあ」
『そうなんだよね。うちの晩御飯の時間にもろ被ってる……ゲームしたいからご飯の時間変えてなんて親に言っても通用するはずがないわけでして』
「ああああああああ」
悲しいかな、所詮自分たちはまだまだ親の庇護下の中学生。親が決めた家のスケジュールを簡単に無視することなどできないのである。八時頃ともなると、我が家的にはお風呂に入っている時間だ。多分、パソコンの前に座っているわけにはいかないだろう。そして風呂から出たら宿題もやらないと怒られる上、我が家では就寝時間も十時と決まってしまっている。
はっきり言って、八時の狩りに参加するのは相当厳しい。
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