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『かげ!公園まできょうそうじゃ!』
いつでも君は自由で気儘で、僕のことなんか構いもせんと走り出しとった。
『ようちゃん、まって!おいていかんで!』
鈍くさくてトロい僕は置いていかれんように、その背中を一所懸命追っかけとった。
いつものように校門を出て、前の十字路に差しかかった時、横から来た車が僕を宙に浮かした。
体が地面にぶつかって、記憶が途切れた。
僕は、そのまま死んでしまった。
小学校に上がって、二回目の冬じゃった。
ちょうど五年前の、今日じゃった。
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