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『かげ!公園まできょうそうじゃ!』
いつでも君は自由で気儘で、僕のことなんか構いもせんと走り出しとった。
『ようちゃん、まって!おいていかんで!』
鈍くさくてトロい僕は置いていかれんように、その背中を一所懸命追っかけとった。
生まれた頃から一緒におって、ずっとそうしとったけど、君に追いつくどころか距離を縮めることすら、たったの一度も、僕にはできんかった。
じゃからね、ようちゃん。
子どもの頃から変わらんと、君は、僕の憧れじゃった。
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