７つの選択

【 プロローグ 】

　人生には大きな選択をしなければならない時がある。

　その選択の連続性の中で、今の自分というものが作り出されたんだと思う。
　一つの分岐を別の方にしていたら、全く違った自分がそこにはいるはず。

　人は得てして、自分を正当化しようとする。
　自分の存在を認めて欲しいのだ。

　運命なんて、そんなの信じてはいない。
　奇跡なんて、そんなの起きるわけがない。

　今、自分がここにいるのは、全て自分自身の選択によるものだ。

　数々の選択を繰り返し、走り出した私の人生は、もう後戻りなどできやしない。

　これは、今の私という一人の人間が作られた、そんな７つの選択の物語だ。