落下

1/1
前へ
/28ページ
次へ

落下

 雑踏に消されて  ひとりきりになりたくなるの  早まる鼓動と  息苦しさにまた閉じこもる  愛想尽かされ  隙を突かれて  無駄な気を遣って  孤独に浸かって  ぐるぐる回って  ひたすら走って  なにかを失って  そうして焦って  振り出しにすら戻れず  僕は  おちてゆくんだ  おちてゆくんだ  深く暗い闇の中へと  くちてゆくんだ  くちてゆくんだ  くちてゆくんだ  最底辺だって?  まさか! 底なしなのに?  らんらんらん♪  らんらんらん♪  らんらんらん♪  時が経てば皆、僕と同じ  ね?  劣等と肩を組んで  バカみたいになりたくなるの  投げやりな思考と  薄っぺらさにまた飽きて捨てる  嘘を吐いて  嘘を吐かれて  嘘に憑かれて  嘘に疲れて  へらへら笑って  ぺらぺら喋って  ただただ褒めて  そうして仲良し  それすらですら出来ずに  僕は  くさってゆくんだ  くさってゆくんだ  多勢の嘲笑見下されながら  つぶれてくんだ  つぶれてくんだ  つぶれてくんだ  劣等生だって?  まさか! 生などないよ?  るんるんるん♪  るんるんるん♪  るんるんるん♪  時が経とうが僕は変われない  だから  しんでゆくんだ  しんでゆくんだ  しんでゆくんだ  死んでしまえよ  塵は塵箱に世の常さ
/28ページ

最初のコメントを投稿しよう!

7人が本棚に入れています
本棚に追加