紅掛花色 キミと空

6/9
前へ
/153ページ
次へ
「てっ!んだよ!?」 「おまっ、そーゆーの良くないぞ!」 「何が!?」 「…ったく。何が妖精だ」 「はぁ?俺はそんなこと言ってねぇし」 「お前が言ってなくても、周りからは言われてんの」 「ぐっ…ん、なの…周りが勝手に言ってるだけだろ」 言われているというのは大いに自覚がある様子で、円がややひるむ。 「そ。周りが言ってるだけ…。だからってお前にイメージ通りになれとは言わねぇけど、せめて女の子にはもうちょっと、優しくしてやれよ?」 「・・・何で?」 「は?バカなの?」 「ーーっ!?律ぅるせぇ!帰る!」 ーー何が妖精だ!見た目だけで俺の何が分かんだよ。 その本性は天使か妖精か… はたまた… …
/153ページ

最初のコメントを投稿しよう!

47人が本棚に入れています
本棚に追加