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Ancient Bloodの歩き方
-侵食の歴史-
人と精霊が共存する時代があった。
いつの日か魔を宿す者達の手によって世界は混沌に満ち溢れた。
精霊と魔を宿す者達の戦いは、精霊が作りし「花」によって魔を封じ精霊の勝利で終わったかと思われた。
精霊歴二○四五年、森が世界を侵食し始めた。
森には歪な「花」が咲き誇り、花粉は精霊の力をかき消し存在を弱める。
生き残る為、精霊は消えゆく自分達の力を人と子を成すことで託し存在を消した。
侵食歴一九五六年、未だに森は広がり続けている。
世界の半分は森に覆われた。
-魔眼者誕生の歴史-
侵食歴二七四年、魔眼者と呼ばれる特徴的な目を持った人間達が産まれる。
侵食歴一五三四年、両魔眼者と呼ばれる魔眼者とは異なる特徴を持つ人間が産まれる。
-人々の生活と文明-
森の侵食により、開拓や発明が常に森へと飲み込まれていくため人々は精霊術を主な生活手段に用いている。
今や人間の中に精霊術を扱えない物はいない。一般的な物と化している。
しかし精霊術もまた森のお陰で発達の広がりがなく、集落や地域で機械文明、精霊術の発達には大きく差が出ている。
-社会と交流-
行き来困難な森によって物流、人々の交流は完全に絶たれた。
特定の季節になると「花」が咲き乱れる為、森に入れるものは少数だ。
また森に済んでいた生物は異形へと姿を変えて人々を襲う。
今世界に幾つ国があり、町や村がどれだけ機能しているのか、人が生き残っているのかを正確に把握しているものはいない。
-森に徘徊する異形たち-
元は人々とともに暮らし生きていた動物達、今は凶暴性を増した姿へと変えている。
ダダイララと呼ばれる獣が有名だが、黒い毛をした複数の目と十字に裂ける口が特徴だがその他の特徴は共通しない。
それぞれをダダイラライヌ、ダダイララウサギと呼ぶ。
他にも数多くの種が存在しており、精霊の力に対して相性的な耐性をそれぞれが持っている。
例として、ダダイララは「土」の属性に強く、「火」に弱い。
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