アイ アム ノーマルピーポー

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アイ アム ノーマルピーポー

「では皆さんそろそろ各自持ち場に移動しましょうか。」 「っとその前にー!」 「「前にー!」」 そう口にして俺の前にメンバーが立ちふさがる。 ん?どしたんだ?最終確認まで時間ないから結構急がないといけないんだけど… 「どうかしましたか?」 「どうかしましたかって澪、自分の顔、鏡でちゃんと見たか?」 えー、失礼な!毎朝ちゃんと鏡を見て身だしなみ整えてきてるのに! もしかして俺の顔そんなにマヌケ? なんか地味にショック。 「見ましたけど、そんなに私の顔マヌケでしょうか?」 「「ぷぷっ!澪くんそれはありえない〜」」 どうやら俺の回答がツボにハマったらしい双子は床で転げまくっている。 他のメンバーもなにげに面白かったらしく肩が震えている。 「なんで皆さん笑うんですか、私は真面目にお答えしただけなんですが」 「いや、な?澪、俺はお前の目の下にできた隈気にしてくれって意味で言ったんだ。それをマヌケですかって返したからこいつらが…」 と、なんとも気まずそうな顔で会長が教えてくれた。 でも気まずそうな顔をする会長の肩も震えているんだがこれは裏切り者判定でいいよな? 「そういう会長も笑ってるご様子ですが?」 「うぇ!?あ、いや、それはまあ… ま、まあそんなことは置いといて!今はお前を寝かすことが最優先だ。ということでさっさと仮眠室行くぞ。」 絶対この人話しそらしやがった…。 てか俺が寝るとか絶対無理だろ。みんな仕事があるのに俺だけ休むとか一人で味わう罪の香りっ♡みたいな感じで嫌すぎる。味わいたくもない。 「いや、まだ仕事残ってるんですから私だけ休むとか無理です。それにこのあとは最終確認があるってさっき言ったじゃないですか!」 「副会長の担当の分は会計と双子二人が分担してやるそうだ。そうだろ?」 「そうだよ〜ん。だから安心して澪ちゃんは休んでね。」 「「そうだよ!」」 「ちゃんと」 「休まないと」 「「おこっちゃうんだからね!」」 「いや、でも…。」 「でも、じゃ、、ない。」 「うぐっ。」 わんこにも言われた……。 「スマホの資料、生徒会室で作業しているところを見かけていないってことは副会長、また部屋で追加労働したんでしょ?あれだけ俺たちがだめだって言ったのに。」 「うぐぐっ」 「追加労働の件は今回は見逃すけど、睡眠不足の方は副会長の体調にも影響があるんだから今回もこれからも見逃せないよ!反論は断固として認めません!さっさと諦めて寝る!わかった?」 「………………はいボソ」 千隼に正論を叩きつけられた俺は諦めて返事をする。 くそぅ…。次は絶対バレないようにパソコンのデータコピーしてその後……… 「次はバレないようにとかどうせバレるんだから考えんなよ?」 びっくぅぅ! 会長の後ろに般若が見える。怖すぎるって。俺ただの一般人。 アイ アム ノーマルピーポー オーケ? ターベテモオイシークナイーヨ 「寝ます。三十分後には戻るのでそれまでよろしくおねがいします。」 「わかればよろしい。」 はい。
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