転校生!!怪しい!!

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転校生!!怪しい!!

あの怒涛の一日から約2ヶ月が経過した。 時刻午前8時30分。 先日、理事長から転校生が来るとの連絡を受け迎えに来ている。本来は会計がいくはずだったこの仕事、あいつが季節外れのインフルにかかったせいで俺に仕事回ってきてしまったorz.... だからまた早起きして校門の前で待ってんだけどさ、来ない!!!! もう40分だぜ?10分前行動とかせめて時間通りには来てほしい…。 『あ!!!おい!そこのお前どけどけーー!!!』 え?空から人が? ほらよっと ゛ドスンッ!!!゛ 『いってぇーーー!!!お前なんで避けたんだよ!!!』 いぇい✌華麗に回避を決めてやったぜ。 てか、お前なんで避けたってお前が避けろって言ったから避けたのにw あいつの脳みそ詰まってないんじゃないの? 「あはは~すいません。つい生まれつきの反射神経のお陰で避けてしまいました。お怪我はないですか?」 『あぁあ!!!!お前、すっげぇ綺麗な顔してるな!!!名前はなんていうんだ!?!?』 こいつ話が通じねぇ。 助けてど○えもん いや、どら○えもんでもこのレベルの宇宙人との会話は無理か?切り札のこんにゃくは?いけるんじゃね? ま、とりあえず自己紹介だけでも済ませて見とくか。これで通じなかったら本気でたぬきじゃなかった、猫のロボットがいる世界との通信手段考えないと………。 「私、この学園で副会長を努めております、氷咲澪と申します。」 『澪っていうのか!!綺麗な名前だな!!』 あれ?通じた………。 まぁ、通じるならいっか。 「では私の方から1つお願いがあるのですが、よろしいでしょうか?」 「?おう!なんでもいいぞ!!!澪は俺の友達だからな!!特別に聞いてやるぞ!!!」 どっから喋ってんだろうこの子。 富士山とか?結構高いとこにいそうだよな。 「………。ありがとうございます。 では、お名前を伺っても?このまま本人確認をしないままだと君を校舎内に入れれないので。」 『俺か!!俺は非貝羽成竜(ひかいわ なりたつ)っていうんだ!!よろしくな!!!』 ぜひともよろしくしたくない😎 そう思いながらも手持ちのタブレットに名前を入力し本人確認を実行する。 実はこのタブレット、学校から生徒会用として支給されているものでこの学園の全生徒の個人情報他、全てが集まっている。 機密情報すぎて持っとくのすごい怖い。 まぁ、簡単には開けないようになってるし、全部見ることができるのは俺か生徒会長様しかいないから安全面では心配いらないんだけどね。 あ、本人確認が終わったっぽい。えーっと結果は……………おぉぅしっかりとご本人様だ。 これで本人じゃなかったら学園の外にほっぽりだしてたのに。残念だ…。 まぁ、とりあえずここの生徒だし表だけでもよろしくしとくか。 「はい、こちらこそ。」 『おい!!作り笑いやめろよ!!俺たち友達だろ!?』 は……? 「今、なんと?」 『だから、友達の前で作り笑いするなんて悲しいだろ!!俺の前ではそんなことしなくていいんだぞ!!』 ツクリワライ ツクリワライ…? ……………………あぁ、作り笑いか。 あれ?おかしいな。俺、作り笑いなんかしてないはずなんだけど……。 それにこの顔は学校用で、ちゃんとその顔で笑ってるから作り笑いなんかないはずなのにこいつ何いってんだ? 作り笑いじゃない顔ってどれだ? そもそもこの感情はちゃんと俺のものなのか? ほんとの俺ってどれだ…………? 視界が段々ぼやけていく中最後に見えたのは焦った顔でこちらに向かってくる会長と何故か放送委員長の姿。そして、うざったいうるさかった顔には似つかない怪しげな笑みを浮かべた転校生の姿だった。 ホントノ_オレハ_ドコ___? ____________________ 澪くんは触れてませんでしたが、転校生くんはアンチ王道の典型的なもじゃもじゃがつらに瓶底眼鏡の少年です。 また、転校生くんのお名前の由来ですが、 非貝羽 成竜 ↓ひらがなにすると ひかいわ なりたつ ↓別の漢字に変換すると 非 会話成り立つ 非は否定として用いるので゛会話が成り立たない゛が由来です。 名前からもう性格が出てますよねw
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