目を開けて見えた景色は会長の腕を掴んだ自分の手と少し実が膨らみ始めた窓辺の向日葵でした

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シーーン… き、気まずい…… なつ先生が出ていってから、かれこれ5分は経つのに会長ずっと無言なんだけどこれは俺から手を握ったことを話せっていうことか!? そうなんだな!?(動揺) クソぅ、すっげぇ恥ずかしいんだからな! 覚えとけよ会長!! と、心のなかで会長に対しての八つ当たりを叫びながらも俺はついにこの沈黙の時間を切ることにした。 「あ、あの会長……。」 「なんだ?」 「あの、ですね、、その、さっきのことは忘れて頂けると」 「なんでだ?」 ………………………。 ん? なんで?だと? 忘れてほしいって気持ちに理由いる?お願いだよ?別にそんな細かいこと気にしないでいいじゃん! 「理由なんているのでしょうか?とりあえずこのことはもう終わりにしましょう。それでは。」 そう言って身だしなみを整えてから俺は足早に保健室をあとにした。
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