5_1 機密事項

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”ファイアの障害重力圏を脱出。” 「ロイド、インターフェースをメイトさんに切り替え」 ”航行中はこの方が効率的です” 「同時にも話せますよ」 「知ってる」 キャロットの最外縁惑星が遠ざかっていく。現在の速度は秒速500㎞程度。恒星系を離れていく軌道に障害となる小天体は少ない。一旦恒星系公転平面の上に出る。哨戒艦の検問を受けた。 「超光速航行準備」 艦長から航海士役を任じられた。 大概はメイトが、いやロイドが片づけてくれるが。 長いキャロット滞在だった。 本来はクシナダに現れた「異敵」の調査が任務だった。 奴隷交易事件は片付いたが調査はほとんど進展していなかった。 「出航を祝して宴会にでもしようか」 「調べものがあるから」 と逃げを打っておく。 ”航海長進路設定を” お呼ばれで行く我々の起源。 「地球へ」
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