其の一

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其の一

 俺は転勤になった。元々の職場ではみんな姿見が似ており、数十人いた。俺はこれが普通だと思っていた。だが、転勤先では姿見や年齢はバラバラ、5人しかおらず、俺が最年長だった。これに俺は驚いた。  俺はよく働いた。ここでは俺はよく禿げた。なんでか?そんなん俺も知らん。そして、いつも決まって育毛している店に通った。他の人にも聞いたが、「みんなそんなもんだ」という。  ある日、俺はあることに気づいた。俺は若返っていたのだ。それに気づいた俺はもっとよく働いた。やっぱり、俺は社畜なんだな〜と思った。  ここからは俺は覚えてない。わかっていることは一つ          『若返りすぎて見捨てられた』
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