12月20日

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12月20日

12月20日晴 冬の陽の登り行く様見とれては何か有るのか今日の良きこと 冬至まであと2日、出勤時間にゆっくりと夜明けが始まった。東の空は朝焼けに染まり始め、雲の美しさにしばらく見惚れていた。 夜明けを見れるって冬のこの時期しかないので、ドキドキしてしまう。ご来光を見に行くのではなくて、日々の生活の中で見れるちょっと得した気分であり、夜明けと共に仕事をしている自分にちょっとガッカリな気分を味わいつつ太陽と一緒に通勤するのも良いなぁ。 冬の陽は、自身の周りから徐々にピーんと張った夜の気配を優しく溶かし始めて包み込む。これが『冬はつとめて、』となるんだろなぁ。 太陽は毎日同じに登る、彼にとっては今日一日と言う想いは無い。見る側が勝手に思いを重ねる。今まで有って当たり前な物をコレぞと捉えて感動したり、考えたりする。彼にしたら知らぬと思っているかもしれないが…。 人間関係でも当人の想いと周りの想いがしょっちゅうチグハグになる。良く知っていると思い込んで自身や他者を追い込まれたり追い込んだりする。同じ事でも人が代わると違って見える。その時の気分であり、体調の良し悪しだったりと言うもので変わってしまう。つまり、人って揺れてしまう生き物だと自覚しないと共に生きるにはややこしくなる。そこを掘り始めるとめまいが起きそうになる。 私は気楽に生きる為に、普遍で変わらず登るお日様に一日の無事を祈り守ってもらおうと安易に縋る。それぐらいが丁度良いなぁ。
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