王子様かしら…

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すぐに到着した家の前で 「輔、ありがとう。明日は自転車だからお迎えいらないよ」 「ああ、そうか。自転車も気をつけて」 「うん。昴もありがとう」 「いいえ、またね…」 車を降りてから思う。昴が店へ来ていた理由を聞いていないな…またねってお店に来るの?JOYで働いているって言ったけど、いつもスーツの輔とカジュアルな昴。何の仕事しているのだろう。 「おかえり、樹里」 「あっ、二郎さん。同じ時間だったね。ただいま。おかえりなさい」 「ただいま。しばらく来てないんじゃないか?一緒に夕飯しようよ」 「ありがとう。でも昨日のカレーがあるの」 「鍋持っておいで。適当に分けながら一緒に食べよう」 「じゃあ、そうする」 「玄関開けておくよ」 「はーい」 珍しく1週間行かなかったか…私が玄関ドアを開けたところで二郎さんが帰って来たので一緒に夕飯を食べることになった。 「カレー2杯分くらいあるわね。シチューみたいに4つに分けて入れるよ」 「ありがとう、真矢。4つって陸斗は?」 「送別会らしいよ」 「ああ…3月だもんね」
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