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和香子のネガティブ思考は止まらない。
それは回し車の上のハムスターのように、いつまでも同じ場所でぐるぐると回転しているだけで、どこにもたどり着かない。
けれどいつの日か、本物の悩みに直面した和香子は気づくのだった。
たわいのないことで延々と悩める日常の尊さに。
さらにその先、死に直面した和香子は気づく。悩むということは、生きているということなのだ。
和香子のネガティブ思考は、その時になってようやく回転を止めたのだった。
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