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『返信遅れてごめんね!!
なんか急に携帯の調子が悪くなっちゃって、今携帯ショップで代替機をもらってようやく帰ってきたよ、、
麦ちゃん大丈夫??早く良くなるといいね。また落ち着いたらゆっくりランチ行こう♪お大事にね』
全身の力が抜けて、和香子はソファーに身を倒した。
本当なら今頃は、ランチの余韻に浸りながら帰路についている頃だろうか。
そしてきっと友里恵と解散した後は、自分ばかり喋りすぎたかな、とか、あの一言は余計だったかな、とか、ひとり反省会を開いている。楽しかったにも関わらず。
我ながらずいぶんと面倒くさい人間だなと和香子は呆れる。
それでもやっぱり今日、和香子は友里恵に会いたかったのだ。環境は違えど、一緒に笑いたかったのだ。
純粋に友里恵のことを想う、今この瞬間の気持ちが、そのまま彼女に伝わったらいいのにと和香子は思った。
それから友里恵のメッセージを読み返し、少しだけ泣いた。
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