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「見て! 点いた」
修理に出していたダルマストーブがさっき戻ってきた。実家は全て処分したがダルマストーブだけは手放せずに家に持って帰っていた。
夫が古いダルマストーブに手をかざすと「温かいなぁ」と呟いた。
「いいでしょ」
「ああ、良いね。これスルメとか焼ける?」
「焼ける焼ける。干しいも焼いたりね」
最高じゃん。と、夫が言うから、私は頷いて賛美歌を口ずさむ。
「マァちゃんは機嫌がいいと賛美歌歌うよな」
そう言う夫の顔が一瞬母の顔と重なった。
赤々と燃える炎に体中が温まっていく。
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