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ハラスメント社長のお仕置きタイム②
左にいるのは、小川。
仕事は丁寧だが、時間をかけすぎ、細かいところまで突きつめるのが難。
「時間制限があるの分かっているのか!?」「おおまかに適度にしていい仕事もあるんだぞ!」とどれだけ怒声を浴びせても、ちまちまじりじりと事をすすめたもので。
そのクセが愛撫にも。
胸の突起を舌先で隈なく舐めに舐めて、加減を変えないし、吸いついたりもせず、なんとも、もどかしい。
尻のほうも、ひたすら入り口をこそがして、すこし指を入れては抜いてのりかえし。
「は、ん、やめ、んあ、あ、しつ、こ、い、あ、ああ!」
俺はせっかちでリアリスト。
自慰を性処理と割りきり、いつも、さっさと済ませようとするから、焦らされるて、だらだらと先走りを滴らせてはストレス。
ただ、人から愛撫されると、苛だつだけでなく、衆人環視の恥ずかしさもあり、体を火照らせ腰を揺らしてしまう。
しかも、右にいる佐々木のせいで、引きずりだされる快感は倍増。
佐々木はろくに説明を聞かず、さほど準備もせず、勢いまかせに仕事をするタイプ。
時には、いけいけどんどんで突きすすむのが、功を奏すこともあるが、もちろん、揉めごとやトラブルが多々勃発。
「一分でいいからじっとして人の話を聞け!」「幼稚園児だって、おまえより落ちついているぞ!」とがんがん説教している間も、どこかに突進して、まるで聞く耳を持たず。
そりゃあ、男への愛撫にやたらシンチョウな小川とは対照的に、エンリョなしの荒々しさ。
溶けそうなほど、しゃぶりつき、ヒンパンに吸いつき齧って、胸の突起はイタイほど腫れて。
尻のほうも、無邪気に幼児が穴に指を突っこむように、ぐちゃぐちゃにされて、やはりイタイ。
「あ、あ、あん、も、は、ば、かあ・・・イ、タって・・・んん、あ、ああん!」
小川の愛撫がもどかしいから、佐々木の荒っぽさに体が変にヨロコブのか。
胸の突起を噛まれるたびに、男根を痙攣させ、先走りを噴いてしまうし「イタ」と云うとヨロコンデ、より乱暴にまさぐってくるのに、あんあん泣いてしまう。
すっかり二人の部下に犯され、快感に体を蝕まれながらも、やはり直接的な刺激なしでは達せない。
部下たちに注目されている状況では、いつまでも、あんあんお漏らしするより、早く達して済ませなかったが、手を結ばれ、足も動かせないで、ままならず。
このままでは、サイアク、部下たちの視線に犯されてイカされる・・・!
いや、このまま拷問がつづくのなら、いっそ・・・。
そう頭が混乱してきたところで、ちゅくりと指がそこに。
長くて細い指で、猫の顎を撫でるように、くすぐられて「はあん・・・」と腰を震わせる。
指を見た時点で分かった。
人差し指で、濡れた男根をゆっくりと撫でるのは、大島だ。
大学では空手をやっていたとかで、いかめしい顔つきとゴリラな体つき。
そのくせ気が小さく、積極的に自主的になにかをしようとしない、いわゆる指示待ち人間。
「それしきのこと、いちいち聞かないで自分で判断しろ!」「逆に聞くべきことは聞け!その区別もできないのか!?」と部下のなかでもイチバン、扱いにくく、俺の雷が落ちっぱなし。
セックスも、相手のメイカクな指示や言葉がないと、踏みだせないのだろう。
こちとら強くにぎって扱いてほしいものを、おそるおそるといったように濡れた表面に指を滑らせるだけ。
「ば、あ、かあ・・・!くう、あ、や、くそ、は、あ、ああ、おまえ・・・!」
三人ともふだんの仕事ぶりが愛撫に反映されているが、セックスになると、どいつもこいつもイジワルだ。
大島のが断トツにタチがワルイ。
ゴリラな見た目のくせ、繊細で器用な手つきをしているに、正気を失いそうに焦らされる。
指示待ちで、びくびくしているのだとしても、加虐性愛的で。
「しゃ、社長、俺、俺、どうしたらいいですか?」
息づかい荒くしつつ、涙目で怯えたように聞いてくるのに、ぞくぞくする。
が、おねだりしたいのを堪えて「この、ば、か・・・!」と舌打ち。
「は、あ、分か、る、だろ・・・!それ、を、ん、あ、にぎって、は、はあ、擦れ、よ・・・!」
「それって、擦れって、どうやって・・・」
いつものように逆上して、怒鳴りつけようとしたのが「はう、ああん!」と喘ぎに。
大島の長い指が、先っぽにのめりこんだから。
弱弱しくかき混ぜるように、くちゅくちゅされ、とうとう耐えられずに「だからあ・・・!」と声を張りあげる。
「俺の、お、あ、く、お漏らし、したあ、あ、ああ、ちんこ、を・・・ん、んあ、あ、大島、の、あ、ああ、手でえ・・・包んで、は、はあ、ん、しこし、こ、してえ!」
息が飲まれ、止まった指。
「こいつ、俺がせっかく恥辱をさらしたのに・・・!」とかっとする間もなく、先っぽを強く押されて、強く擦られて。
「やあ、ああ、あん!」と達しかけたところで、尻から指が退き、クリームが滴るそこに大島の巨根が。
「あ、そん、な・・・でっか、ひゃあ、あああん!」
大砲を打ちこまれたような衝撃を受け、同時に射精。
息つく暇を与えてくれず、大島の手でさらに足を広げられ、ずどんずどんと突っこまれて。
小川が尻をそっと撫でて、玉をやんわりと揉んでくるし。
佐々木は尻を叩いたりつねったり、濡れたちんこをイタイほど扱いてくるし。
大島の巨根を奥まで飲みこむたび、あんあん精液を噴きだすのを、部下たちに息をつめ凝視されているし。
ああ、いつも部下に鞭打っている報いに、全員の相手をしなければならないのか。
そう思うと戦々恐々とするような、股間が熱く疼いて、またチガウ悪寒を覚えるような。
「社長」と連呼されているように思い、目を覚ました。
スマホのアラームが鳴り響き、顔をあげると、大島が所在なさげに立って、おろおろと。
「社長、その、もう、お時間ですよ」
「こういうときに恐縮して、起こすのをタメラウな」
「というか、まずアラームを止めろ」
起きぬけに早速、けちをつけそうになって、さっき見たばかりの夢を思いだし、飲みこむ。
「分かった」とアラームを止め、立ちあがろうとして、腰に激痛がし、膝を屈して。
「社長!」と近よりながらも、足踏みするのに「腰痛だ。肩を貸せ」と睨みつけた。
おどおどと抱えあげられたものの、元空手部のがっしりした体に寄りかかれば、ほっとする。
そう、俺は部下たちをハラスメントフルボッコデしているようで、キライではないのだ。
だから、自己嫌悪と反省をするあまり、夢で部下たちに逆襲されているわけで。
目覚めはいつも、体の節々がイタかったり、腰が立たないほどのリアルな夢。
あくまで夢のはずで、頬から耳まで真っ赤にし、小鹿のように震える大島が、そんな、まさか・・・・。
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