零鬼 九鬼堂

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零鬼 九鬼堂

 それは唐突に襲ってきた。  いつもの道をいつもの時間に帰る。  何一つ変わらない日常。  大学生活も刺激が足りない。  友人達は将来を見据えだしているが、私は何も興味がわかなかった。  足りない日常。  飽き飽きした日常。  そんなときにそれはやってきた。  ドンっと、いう衝撃。  覚えているのはそれだけだった。  唐突な衝撃は後ろから全身に走り、私を暗転させていった。  次に気付いたのはベッドの上だった。  そして、視界が半分暗い気がする。
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