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麗奈の温かい唇が開いた胸の先端に触れる。 赤い舌が柿崎の左の乳首を嘗めた。  「……は……」 低く息を吐く。 麗奈の細い手が外したチャックの間からトランクスのソレを掴む。 昨日で大体柿崎のポイントを探し当てていた彼女は、すっかり硬くなったソレを軽く扱くと、躊躇なく口に咥えた。 「あ……んんッ……」 ーー気分はまるで、AV男優だ。 観客は彼女ひとり。 男として、セックスの相手として、 魅力的に見えるために、 柿崎透16歳は、 一世一代の大芝居に挑む。 「―――今度は、逃げないでね」 麗奈が上目遣いに見つめた。 「ーーーあなたは逃げ足が速いから」 「!!」 彼女はゆっくり口をソレから離した。 「あそっか。逃げられないようにすればいいのか」 「……え?」 その目が、 黒目がちであるはずの彼女の目が、 小さな黒点に変わっていた。
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