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抱き寄せ、白いうなじに唇を付けた。 滑らかな肌。 さらさらなのに、触れたところが吸い付いてくる。 舌を滑らすと、ピクンと身体が反応し、首に細い腕を絡ませてきた。 ーー開発されやがって……腹立つ……。 1年前、確かに少女だったはずの彼女は、今、自分が知らない女になって帰ってきた。 ーーー。一体、誰に……! 煮えくり返る感情で、そのまま首筋に歯を立てる。 乱暴に吸った頸動脈には、キスマークと呼ぶには痛々しい痕がついた。 「……辻くん……」 それでも麗奈は腰をくねらせ、膝を立てて座っている辻の股間に、自分の臀部を擦り合わせてきた。 欲望を隠そうとしないその動物的な動作に、頭の芯が溶けていく。 喜多見はちゃんと民宿を抜け出したかとか、 泉と白石は息を潜めてちゃんと大人しく隠れてるかとか、 何も考えられなかった。 今の辻は、目の前の雌を喰らう雄でしかなかった。 白い着物の前を開けると、形のいい乳房が下着もつけていないのにぴんと正しく並んでいた。 そのふくらみに軽く指を滑らせたたけで、桜色の先端が硬くなり、麗奈が切なそうに顔を傾けた。 コリコリと人差し指で刺激し、軽く爪で先端の先端を引っ掻くと、彼女は「アッ」と短く声を出して辻の首に抱きついてきた。 抱きつかれたまま指先だけ動かす。 今度は片方じゃなくて両方。 「んんんッ」 切ない声を上げながら、麗奈のくびれた腰がくねる。 長い髪がむき出しになった肩を滑り、麗奈がこちらを見上げた。 「……………」 少し唇を突き出すと、彼女はぐっと腕に力を込め、唇を合わせてきた。 触れるだけのキス。 あの日、あの病室で、夕陽の中でした、初めてのキス。 それを彷彿させるような、初心で純粋なキス。 しかし、 「!!」 次の瞬間、麗奈は食らいつくように唇に吸い付いてきた。 挿入された舌が絡まる。 根元から千切られるようにジュルジュルと吸われる。 自分より小さいはずの唇が、細いはずの舌が、 「んん……ッ」 辻の口内を犯していく。 麗奈の片手が股間に伸びた。 学生服のベルトを外し、ボクサーパンツの上から、すでに痛いほどに腫れあがったそれを掴む。 「―――ッ!」 辻は絶え間ない舌の攻撃を受けながら薄目で麗奈を見下ろした。 そこには、 雄を求める雌に成り下がった彼女しかいなかった。
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