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「ああ……!あああッ!はあっ!アアアア」
もぎ取られるような激痛に泉は喘いだ。
山田も、もしかしたら柿崎も、そして辻も、この痛みに耐えたのだろうか。
吸い取られる痛みと共に、腰が砕けるほどの上下運動に、全身に激痛が走る。
肋骨はすでに何本かいかれているかもしれない。
それでも麗奈はピストン行動をやめなかった。
盛り上がった突起が、真っ赤に染まった泉のソレをこれでもかというように擦り上げている。
もはやどちらが挿入されているのかわからず、泉は涙で滲む月を見上げた。
緑色のシルエットが月明りの中で揺れる。
仕方ない。
夏から秋にかけての彼らの脳裏には、交尾と産卵のことしかない。
思えば屋敷に自分たちを招き入れたときから、彼女の頭の中にはその2つしかなかった。
その真っ黒な目がこちらを睨んだ。
―――ああ、そうか。彼らは―――。
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