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◇◇◇ 「…………?」 意識を取り戻すと、折れたのか、外れたのか。右腕はもう動かなくなっていた。 慌てて起き上がり辺りを見回した。 意識を失いながらも煙草だけは必死に咥えていたらしい。 ほとんど灰になったそれを吐き出しながら辻は辺りを見回した。 静かだ。 どれくらいの間、ここで意識を失っていたのだろう。 自分が落ちてきた2階の窓を見上げる。 声も物音もしない。 喜多見はどうなった。 麗奈は? 泉は? 白石は? キョロキョロと辺りを見回したところで、 ピイーーーーーー。 林の方から笛の音が響き渡った。
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