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「うわああ!!!」
「ヒイぃぃ!」
声を上げたのは誰だかわからなかった。
そのくらい8人は同時に悲鳴を上げ、同時に息を飲んだ。
「ば……ば……ば……化け物だ!!」
中林が麗奈から後退りしながら言った。
「逃げろ!!殺されるぞ!!」
彼は一気に踵を返すと、廊下にではなく、食堂の南側にある掃き出し窓に向かってスタートを切った。
「あ、待て……!」
白石が止めるが聞く耳も持たずに走り始める。
「待てよ……!!」
沢渡も走り出そうとした瞬間、
「沢ちゃん……」
その腕を掴んだのは、
柿崎だった。
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