4

17/17
前へ
/245ページ
次へ
「うわああ!!!」 「ヒイぃぃ!」 声を上げたのは誰だかわからなかった。 そのくらい8人は同時に悲鳴を上げ、同時に息を飲んだ。 「ば……ば……ば……化け物だ!!」 中林が麗奈から後退りしながら言った。 「逃げろ!!殺されるぞ!!」 彼は一気に踵を返すと、廊下にではなく、食堂の南側にある掃き出し窓に向かってスタートを切った。 「あ、待て……!」 白石が止めるが聞く耳も持たずに走り始める。 「待てよ……!!」 沢渡も走り出そうとした瞬間、 「沢ちゃん……」 その腕を掴んだのは、 柿崎だった。
/245ページ

最初のコメントを投稿しよう!

422人が本棚に入れています
本棚に追加