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「前にも、同じことを言われたことがある。」
「そうなんだ…」
「その時も怒って帰って行った。」
「でしょうね!」
「どうして?璃子、ごめん、教えて」
『マジか?マジで聞いてるのか?この人は…』
顔を見ると、本気で困惑した顔をしている。
『落ち着け〜自分!』と、心を落ち着かせて…
ベッドの上で正座をした。
亮輔も正座をした。
「あの〜私が隣に居ます。」
「うん」
「キスしてくれましたよね?」
「うん」
「私に魅力がないですか?女としての…」
「え?そんなことないよ。」
「なら、どうして?その先をしたいとは、思わないのですか?」
「え?いいの?今日、初めてなのに…」
「あ、そうですよね。なんか…私が急ぎ過ぎたのですね?なんか、恥ずかしい、ごめんなさい。」
「ううん、もっと3回とか4回とか会ってからか?と…」
「どういうルールなんですか?」
「え?俺分からないから、恋愛本だとそんな感じかと…」
『あ、恋愛バイブルをお手本にしてるのか?』
「実際の恋愛に、そういう何回目に!っていう決まったルールなんてありません。お互いが愛し合いたい♡と思った時に、愛し合うんです。」
「そうなの?決めなくていいの?」
「はい!私は、そう思います。」
「だから、今までも皆んな怒って帰ってたんだ。」
『でしょうね…そりゃあ、何もされなかったって、女としては、ショックだわ』
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