入社2年目

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「璃子、今日も残業?」 「ハア〜最悪だ。終わらない、どうしよう…」 「春名さんが帰って来るまでに終わればいいけど…」 「絶対、無理だよ…」 「手伝おうか?」 「バレたら怒られるからイイ。先に帰って!」 「ごめんね、じゃあ、頑張って!」 「頑張ってね、お疲れ様〜」 「お疲れ様〜」 いつも週末になると、こうなる… 『飲みに行きたかったなぁ〜』 しばらくすると、春名主任が帰って来た。 「お疲れ様です。」 「お疲れ!終わった?」 『終わるわけない!』 反論する気にもならない… 「なんだ!まだか…終わってたら、ご褒美に晩飯でも奢ってやろうと思ったのに…」 「結構です!」 『恐ろしくて一緒になんて食べられない!』 「そんなに怒らなくても…」 『私の週末を返せ!』とイライラしていた。 徐々に部内の人が次々に帰って行き、 とうとう2人になってしまった。 「まだ〜?」 「だから、1人でこの量は、無理ですって!」 「仕方ないなぁ〜もう来週でイイよ。」 「ハア?」 璃子の顔は、怒りを通り越して、呆れていた。 「ごめんな…飯行こう!」 今まで見たこともないような、優しい顔 「え?」 『私、今、ドSに、ご飯に誘われてます?』
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