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電車に乗ると思いきや、会社の前でタクシーを拾い
焼肉店の住所を告げている。
ナビに住所を入れるタクシー運転手さん。
「あー腹減ったなぁ〜璃子が待たせるから…」
『え!』
「あの〜どうして、名前呼びなんですか?」
「ん?ダメか?♡」
きゅん♡
また、優しい目で優しい声で、整った美しい顔が言う。
「いえ♡全然、大丈夫です。」
『おかしい!絶対おかしい!いつものドS上司じゃない。どうしたんだろう?てか、私もどうした?
ヤバイ!このままだと恋に落ちてしまう…いや、もう落ちてしまってる?』
「いつも頑張ってくれてるから、ご馳走したかったんだよ。」
「あ、ありがとうございます。」
お店に着くと、優しくエスコートされる
『え?今、腰に手を回されてますか?あーこういうことが自然に出来る人なんだ。まあ、見た目はイケメンだもんな、私が知らなかっただけ…』
「璃子は、何が好き?牛タン食べられる?」
「はい、大好きです♡」
「ふふ」
『何?どうして今、笑った?』
「あとは、カルビ?ロース?」
「はい、どちらも好きです♡」
「ふふ」
『さっきから何を笑ってるんだ?』
「もう、さっきから、そんなに好き好き言われると…」
「は?」
とんでもない勘違い男だった…!
「お肉の話ですけど…」
「うん、そうなんだけど…」と、喜んでいる。
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