2人が本棚に入れています
本棚に追加
ミホノライデン、優駿馬に
青鹿毛の牝馬に恋をしたミホノライデンは皐月賞に挑むも、ライバルに惜敗する結果となった。
その牝馬もまた、オークスでは1着を逃す結果となり、彼女の悔し涙を見てミホノライデンは一念奮起した。
『ただ走るだけじゃ駄目だ。僕はプロなんだ』
迎えた東京優駿では、静かにライバルたちの動きを観察し、最終直線の400メートルで勝負に出て、ライバルたちを一気に抜き去った。
皐月賞馬だけは最後まで競ってきたが、ミホノライデンは落ち着いており、残った距離を生かしながら20センチメートル差で競り勝った。
『次の目標は世界だ。僕たちはまだまだ速くなれる』
彼の瞳に映るのはアメリカだろうか。それとも中東か。いや、あの国かもしれない。
最初のコメントを投稿しよう!