1 起動

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「マスターは、襲撃されるのですか?」 「この予告表が正しければな」  マスターが胸ポケットから取り出したのは1枚の紙切れだった。それには「8月5日、お前の命は無い」と書かれている。 「9号機、8月5日まで、お前は聖夜君と行動を共にし、彼から戦いを学びなさい。お前には高性能学習装置がついている。英雄と呼ばれる彼の戦い方を身につけ、彼と共に戦うのだ。それが私からの最初の命令だ」 「分かりました。マスター」 「聖夜君も、9号機を頼んだよ」 「了解です!」 「うむ。2人とも私を守ってくれ。プロジェクトEDENの成功は君達に掛かっているといっても過言ではないのだからね……」  プロジェクトEDEN?それの達成が、マスターがボクを生み出した理由なのだろうか。 「私はこれからEDENの開発作業に入る。もう遅いから、聖夜君は休みなさい」 「お気遣いありがとうございます」  聖夜さんはマスターに軽く礼をすると、ボクに手を差し出して微笑んだ。 「ほら、君も一緒に帰ろう」  ……そうだ。ボクは今日からこの人と一緒に行動するんだ。  ボクは聖夜さんの手を握り、彼に連れて行かれるがままにエデンカンパニーを後にした。
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