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「マスターは、襲撃されるのですか?」
「この予告表が正しければな」
マスターが胸ポケットから取り出したのは1枚の紙切れだった。それには「8月5日、お前の命は無い」と書かれている。
「9号機、8月5日まで、お前は聖夜君と行動を共にし、彼から戦いを学びなさい。お前には高性能学習装置がついている。英雄と呼ばれる彼の戦い方を身につけ、彼と共に戦うのだ。それが私からの最初の命令だ」
「分かりました。マスター」
「聖夜君も、9号機を頼んだよ」
「了解です!」
「うむ。2人とも私を守ってくれ。プロジェクトEDENの成功は君達に掛かっているといっても過言ではないのだからね……」
プロジェクトEDEN?それの達成が、マスターがボクを生み出した理由なのだろうか。
「私はこれからEDENの開発作業に入る。もう遅いから、聖夜君は休みなさい」
「お気遣いありがとうございます」
聖夜さんはマスターに軽く礼をすると、ボクに手を差し出して微笑んだ。
「ほら、君も一緒に帰ろう」
……そうだ。ボクは今日からこの人と一緒に行動するんだ。
ボクは聖夜さんの手を握り、彼に連れて行かれるがままにエデンカンパニーを後にした。
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