episode.1

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「でさー」 「えっ、まじで!?」 「あの子ねー、あの男子が好きらしいよー」 「はぁ...」 学校に来ると、教室は噂話や趣味の話。 楽しそうだなぁ。って思う。 けど、私にはそんな友達はいない。 「今日もボッチ生活か...」 私は、クラスの中でも地味キャラの、朝未羽透野(あさみはすの)。 友達もいなければ、彼氏もいない。 「ぼっちってちょっと嫌だな...」 回りからは、多分「暗い」とか「地味」とかそんなのばっかだと思う。 「あ、お昼か。いつもの屋上で食べよ...」 お昼を食べるため、私は屋上に行った。 「良かった、今日も私一人だ。」 そうやって、一人で喜んでると。 「誰?」 奥の方から声がした。 「...え?」 そして、私は声のする方へと行った。 声のするところにたどり着いた時、学校の制服が見えた。 大きさ的に男子っぽい。 「えぇと...」 すると... 「あんた誰?」 後ろから声がした。 「ひゃっ!」 びっくりして、変な声を出してしまった。 相手も驚いたようだ。 「...あんた、1年の朝未羽透乃だろ...」 私は、自分の名前を呼ばれ顔を上げる。 そこには。 「なぁ...」 「ま、前野先輩っ!?」 な、何で前野先輩がこ、ここに... 前野先輩は、この学校1のイケメン。 スポーツ万能、成績優秀。 この学校で知らない人はいないであろう。 「あんた、朝未羽透乃だろ?」 なぜ、このイケメンが私の名前を呼ぶのか...。
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