おばあちゃんの手袋と夢の国

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「フゥ!お待たせ……あれっ?皆どうしたの?」 空から降りて来たのは大きな耳を羽にしたゾウのバンブーでした。 皆がバンブーを不思議そうに見ている顔を見てフゥが言いました。 「僕がバンブーにお父さんとお母さんの事を言ったら、空から探そうって、カゴを持って来るからって」 バンブーは大きなカゴをぶら下げて飛来たのでした。そのバンブーにキィがお城の話をしました。するとバンブーが言いました。 「なら皆このカゴに乗りなよ。僕が運んであげるから」 皆は喜びました。そして皆を乗せたカゴは空へ上りお城目掛けて飛び始めました。 空からは目指すお城が見えます。カゴの編み目の隙間から下を見ていたニィが言います。 「あっ、あの馬車に乗ってる人、手袋を編んでる。きっと早く行く為に編みながら向かってるんだよ!早くしなきゃ!」 フゥがバンブーに言っています。 「バンブー急いで」 「任せて!」 皆を乗せたカゴをぶら下げたバンブーの耳は凄い勢いで羽ばたいていました。 お城が近づき、バンブーはお城の前の噴水広場に静かに降り立ちました。あの編み物をしている人を乗せた馬車の音が後ろから聞こえます。キィはカゴから降りた皆に言いました。 「皆!走って!」 キィとニィとティップとダックとグゥとフゥさんとバンブーが走り出しました。
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