おばあちゃんの手袋と夢の国

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ユイちゃんが話出しました。 「これね、私のおばあちゃんが私が産まれる前に編んでくれたミトンなの。元気で産まれて元気に育ってって、ひと目ごとにお願いしながら編んでくれたんだって」 たっ君は驚いてユイちゃんに聞きました。 「それユイちゃんのおばあちゃんが編んでくれたの?」 「うん、とても大事な物なの。だからここにぶら下げていつも一緒にいるの」 それを聞いていたまあ君はふてくされながら。「ッチ!何が大事なばあちゃんの手編みだよ!」と言って走って行ってしまいました。 でもたっ君はまあ君が行ってしまった事なんてどうでもよくなっていました。 ユイちゃんの話を聞いて、たっ君も大事な手袋だと気付いたみたいです。 でも……。 たっ君はあの手袋を公園のゴミ箱に捨ててしまっていたのでした。 失くしたと言えば買ってもらえると考えてしまったのでした。
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