おばあちゃんの手袋と夢の国

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たっ君は公園に戻って拾って来ようか考えました。でもそうしたら雪合戦が出来ない。またまあ君に言われる。 ユイちゃんはたっ君が迷っている事なんかわかりません。だからユイちゃんはたっ君も大好きな[夢の国]の話しをしています。 「私ねサンタさんに新しい[夢の国]の本が欲しいって頼んだの。たっ君は?」 「あ、うん。僕も頼んだ」 そんな事を話しながらユイちゃんと一緒に歩いていると家に着いてしまったのです。 「おかえり」 お母さんの声がします。 「ただいま」 「たつ、手袋出しなさい。またビショビショなんでしょ?乾かすから」 「失くした……」 「えっ!何処で?」 「わかんない!」 たっ君はお母さんの顔を見る事が出来ずに部屋に急いで入ってしまいました。 部屋の外からお母さんの声がします。 「今日はクリスマスイブだからご馳走だからね」
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