おばあちゃんの手袋と夢の国

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お城を出ると森があります。 「ニィ、森を抜けた方が近道だ。早くしないと人間に勝てないぞ」 「そうね、キィ行こう!」 キィとニィは森の中に入って行きました。 少し走ると声が聞こえました。縞リス のティップです。 「キィ!ニィ!何処に行くの?」 キィが答えます。 「手袋を拾いに行くんだ」 「手袋?」 キィはさっきの王子様とお姫様のお話しをしました。するとティップが聞きました。 「キィとニィの願い事って何なの?」 ニィが答えます。 「私達、あのお城に住む事が夢なの。今日みたいに忍び込むのではなく。堂々と住みたいの」 ティップがキィとニィにお願いをしました。 「私も仲間にいれて?この森は人間が住む家を建てるのに木を切られて段々狭くなって…だから木の実も取れないし、いつか森がなくなっちゃいそうで……」 キィが言いました。 「わかった、ティップ。走るぞ!」 キィとニィとティップが走り出しました。
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