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キィとニィとティップは小さい体で必死に森を走って行きます。
「ニィ!ティップ!あそこだ!」
キィが公園のゴミ箱の中に飛びこみました。
「あった!」
「キィ、早く出て来て!急がなきゃ!」
キィとニィとティップがまた森に引き返しました。
森に入って少し行くと池があります。
「あっ!ダックどうしたの?」
ティップが友達のアヒルのダックに声をかけました。
いつもは真っ白なお尻をプリプリ振って池で遊んでいるダックが、悲しそうに池を見ています。
「あっ、ティップか……お池の水が段々汚くなってしまって、もうここで遊べない」
ダックの目には涙が溜まってました。
ニィが話しかけました。
「ティップのお友達?私はニィ。私達と一緒に行かない?」
「えっ?どこへ?」
ニィはお城の話をダックにしました。
「お城のお池ならきれいなお水だよ?」
「僕も行っていいの?」
キィとニィとティップはニコニコして頷きました。
そしてキィが言いました。
「ダック、走るよ!急がなきゃ!」
キィとニィとティップとダックは走り出しました。
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